01.09 第10回環境コンサルタントTomorrow

10回目の環境コンサルタントTomorrowを大阪に開催しました。

今回は日本の里の評価、保全に向けて課題をテーマにしました。

参加者は26名でした。

話題提供は、(1)滋賀県のギフチョウの生息地の保全に長期間係わられた森川さん、

(2)日本の里100選(朝日新聞)の応募データの解析を通じて、

日本人はどんな点に『里のすばらしさ』を感じているか?生物多様性との関係は?などについて岩田さん(アジア航測(株))、

(3)土地利用詳細メッシュデータを活用して『日本の里山』の抽出を試みるという研究を進められている

宮本さん(徳島大M1)の3人にお願いしました。

すばらしい中身の濃い議論ができたと思っています。

森川さん、岩田さん、宮本さん・・・・ありがとうございました。

岩田さんと宮本さんの発表での『日本のさと』の評価に関する議論は内容の濃さに耐えうる時間

をとれなかったかな?と反省しています。お二人とも生態学会などで発表されるとのことです。

個人的には、もう少し自分自身の思考を整理した上で、ゆっくり再議論させて頂きたいと思っています。

日本人は緑の季節変化にふるさとを感じる、歴史性に感じ、人の営みある空間=土地利用モザイク性のある空間を『里山』として認識している?興味深い議論でした。

コンサルとしての悩みの吐露でもあった、森川さんの発表。発表後の議論の中で、工程が厳しい中で『学識者の現場のカン』を基準としてなんとか進めた事業の中で学ぶことが多かった・・・・というのは私も様々な現場で体感したことでした。ゆきあたりばったりを許容することは当然出来ませんが、可能な限り安全側の視点に立って、モニタリング調査を通じて知見を集積しながら、対処することの重要性を確認しました。そして、眠っているモニタリング調査結果の利活用について再検証するべきではないか?もっと、具体的に言うと、様々な環境配慮対策の失敗・成功に関する情報集積と利活用ができないか?・・・・現在、構想中ですが、第11回の環境コンサルタントTomorrowではこのあたりの『環境配慮事業の失敗学!!』をテーマに意見交換できないか?と魂胆しています。

懇親会には14名の方が参加され、17:30~21:30の4時間?コンサル業界2010:裏の裏について意見交換しました(私にとってはこちらも有意義でした。)

リ・スタートの2010年。再スタートであり、(過去の自分からあえて離れる)離・スタートの挑戦の年にしようと思っています。