ネイチャーポジティブ&自然共生サイト 支援・モニタリング調査(愛知県春日井市・高森山)

春日井市高森山の「ふるさとの森」―どんぐり’Sさんの活動を訪ねて

2025年1月17日、愛知県春日井市にある高森山を訪れました。ここは、かつて山火事でハゲ山になってしまった土地ですが、50年にわたり地元住民が力を合わせて自然を再生させてきた場所です。その取り組みを続けているのが、NPO法人高蔵寺どんぐり’Sの皆さんです。

今回視察させていただいたのは、その中の活動グループである**「魅力ある高森山公園をつくる会」の皆さん。彼らは2017年11月に約10人で立ち上げた団体で、春日井市の公園緑地課が管理する高森山公園**をさらに魅力的な公園にしようと、日々活動されています。

50年続く「ドングリ作戦」

高森山の自然再生の歴史は、約50年前にさかのぼります。山火事などで荒れ果ててしまったこの場所を再び緑豊かな森にしようと、地元の人々が**「高蔵寺ニュータウン緑を育てる会」**を立ち上げ、「ドングリ作戦」と名付けた植樹活動を開始しました。広葉樹を中心にどんぐりを植え続けた結果、森は少しずつ回復し、今では多くの生きものが暮らす自然豊かな環境となりました。

高森山からの絶景と、春の訪れ

高森山の頂上からは、名古屋の街並みが一望できます。都市と自然が共存するこの景色は、訪れる人々にとって特別なもの。さらに、3月下旬にはコバノミツバツツジが咲き乱れるとのこと。ピンク色の花々が森を彩るその季節に、ぜひもう一度訪れたいと感じました。